ほむら ひろし 1962-
体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
「キバ」「キバ」とふたり八重歯をむき出せば花降りかかる髪に背中に
「酔ってるの?あたしが誰かわかってる?」「ブーフーウーのウーじゃないかな」
ねむりながら笑うおまえの好物は天使のちんこみたいなマカロニ
ハーブティーにハーブ煮えつつ春の夜の嘘つきはドラえもんのはじまり
サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい
歯を磨きながら死にたい 真冬ガソリンスタンドの床に降る星
終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて
はんだごてまにあとなった恋人のくちにおしこむ春の野いちご
杵のひかり臼のひかり餅のひかり湯気のひかり兎のひかり
目覚めたら息まっしろで、これはもう、ほんかくてきよ、ほんかくてき
恋人の恋人の恋人の恋人の恋人の恋人の死
このばかのかわりにあたしがあやまりますって叫んだ森の動物会議
ハロー 夜。ハロー 静かな霜柱。ハロー カップヌードルの海老たち。
おやすみ、ほむほむ。LOVE(いままみの中にあるそういう優しいちからの全て)。
めずらしい血液型の恋人が戦場に行っ。て。し。ま。っ。た。悪。夢。
窓のひとつにまたがればきらきらとすべてをゆるす手紙になった
夢の中では、光ることと喋ることはおなじこと。お会いしましょう
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